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対する満足度の調査対象全体の平均値が3.2で、あるケースの(1)仕事内容に対する満足度が「やや満足」の2点だった場合、
3.2-2=1.2
1.2が(1)の仕事内容に対する満足度の値、すなわち平均値からの距離である。
?Bおなじように、(2)〜(8)までについても、調査対象全体の平均値から個々のケースの満足度の得点を引いた値について(1)〜(8)まで合計したものが総合的満足指数である。
すなわち(1)〜(8)までの合計(満足度の得点の全体平均値−個々のケースの満足度の得点)である。
したがって、指数が大きければ大きいほど満足度は高く、小さいほど不満度が高いということになる。
図表4-43は入職類型別に見た総合的満足指数の平均値である。これをみると、最も満足度が高いのは(総合的満足指数が高いのは)、新卒Uターンの28.6であった。ついで新卒ローカルの27.7が続き、新卒者では、Uターンした者の方が地元で就職したローカルよりも満足度は高いという結果が出た。また転職者では、Uターン者の方がローカルに比べて指数が0.2とわずかながら下回り、前述の分析とは異なる結果が出た。以上の結果から?@新卒Uターンは恵まれた職業生活の出発となっていること、?A転職者がUターンする場合には、職業選択のミスマッチを極力なくすためにも、地元の転職者と同じレベルの職業紹介機能の充実が求められていると言える。

 

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さらに、転職者について現在の勤務先の業種別に総合的な満足度をみてみよう(図表4-44)。満足度が高いのは、土木・建設等、サービスであり、ここでも製造は満足度が低かった。総合的満足指数でみると(図表4-45)、やはり、同様な結果が現れており、製造は最も満足度が低いことが確認された。
従業員規模別にみると(図表4-44)、100人未満、300人以上、100〜299人の順で満足度が低かった。総合的満足指数をみてもやはり同様な結果が得られた(図表4-45)。
最後に現在の仕事内容(職種)別に総合的満足指数の平均値を計算したのが図表4-46である。サンプルが10ケース以上ある職種で比較してみると、情報処理・情報システム(25.3)、接客・サービス(25.9)で満足度が低く、現業-建設・生産工程従事(28.9)、総務・人事・労務・教

 

 

 

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